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『環境情報科学』バックナンバー[53巻3号]

『環境情報科学』53巻3号

【特集】人と地球のウェルビーイング
2024年10月31日発行 B5版 122pp. 
本体価格:3,300円(内消費税300円)

『環境情報科学』52巻1号

特集の概要
 国連やOECDは,サスティナビリティの政策とウェルビーイングを結び付け,地球のウェルビーイング(Planetary Well-Being)と人類のウェルビーイング(Human Well-Being)の同時充足を目指す枠組みを検討している。我が国においても,第六次環境基本計画の検討において,地球のウェルビーイング(Planetary Well-Being)と人類のウェルビーイング(Human Well-Being)の同時充足を目指す枠組みも含めた検討が行われている。また,デジタル田園都市国家構想に基づき,地域幸福度(Well-Being)指標が設計されている。Well-Beingを指標化する背景には,「Beyond GDP」という経済的な物差しだけでは測ることができないという思想に基づいている。経済的な尺度では補足できない社会における人間関係や自然環境の豊かさ等,人間が豊かな生活を送るためには必要不可欠な側面をどのように測定すべきかという議論が展開されている。さらにこの流れは,気候危機との環境問題の深刻化とも結びついている。
 本特集号では,サスティナビリティの政策とウェルビーイングを結び付け,地球のウェルビーイング(Planetary Well-Being)と人類のウェルビーイング(Human Well-Being)の同時充足の実現に向けた知見について,科学研究や応用実践など様々な視点も含めて,分野横断的に整理する。

目次

特集:人と地球のウェルビーイング

  • インタビュー SDGs とウェルビーイング教育
    前野隆司(慶應義塾大学、武蔵野大学)
  • Well-being と公共政策
    広井良典(京都大学)
  • 「サステナブル・ウェルビーイング」実現のための資質/能力,その獲得に資する技術
    渡邊淳司(日本電信電話株式会社)
  • 日常生活において Well-being を向上・維持する装置―森林空間の利用のススメ
    高山範理 (国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所)
  • 身体活動・スポーツを通じた SDGs の達成―地球のウェルビーイングと人々のウェルビーイング達成に向けて
    小熊祐子(慶應義塾大学)
  • 「ウェルビーイング/高い生活の質」を最上位の目的に置いた第6次環境基本計画
    大倉紀彰(環境省)
  • 環境 , ジェンダーとウェルビーイング―エコフェミニズムの目指す社会
    萩原なつ子(独立行政法人国立女性教育会館)
  • スウェーデンにおける Sustainabilityと well-being の統合
    髙橋若菜(宇都宮大学)・ウィッケンバーグ ビョルン(ルンド大学)・キッシュ バーナデット(ルンド大学)
  • 主観的ウェルビーイングと持続可能な発展
    鶴見哲也(南山大学)
  • 市民のウェルビーイングを高めるスマートシティ政策
    南雲岳彦(一般社団法人スマートシティ・インスティテュート)
  • 特集総括 人と地球のウェルビーイングについて考える
    「環境情報科学」編集委員

連載 環境政策の最前線

  • 第6次環境基本計画の概要と策定の背景
    大倉紀彰(環境省)

投稿

  • 研究論文 土木インフラでの木質資源利用による温室効果ガス削減効果の評価- 和歌山県の橋梁を対象として
    中尾彰文(和歌山大学)ほか
  • 研究論文 地域への愛着が持続可能な琵琶湖流域社会を目指す市民活動に及ぼす影響- マザーレイクゴールズ(MLGs)を事例として
    平山奈央子(滋賀県立大学)ほか
  • 研究論文 定款の計量テキスト分析による環境 NPO の活動分野の把握
    平原 俊(東京農工大学)

その他

  • 報告 第 24 回環境情報科学センター賞
  • 2024 年定時総会決定事項のお知らせ

バックナンバー

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