HOME > 連携社会創成 > フォーラム

フォーラム

研究者や関係者が、環境情報科学や環境対策について、立場にとらわれずに発言し、意見や情報を交換する場を設けることにより、環境情報センターとして環境情報科学、環境対策の推進・発展や普及・啓発等の社会貢献を目指します。

環境情報科学のこれまでと今後の展望

 一般財団法人 環境情報科学センターは、2022年に創立50周年を迎えましたが、それを契機として、環境情報科学のこれまでを振り返り、今後の展望、将来の課題等について、会員や環境情報科学の研究者・学生、行政・企業関係者等に向けて論説(エッセイ)を公開し、議論を促進し、学会の活性化に加え、環境情報科学、環境対策の推進・発展や普及・啓発等の社会貢献ができるような場があるとよいとの示唆がありました。
  また、この際には、明治時代から現代、2100年までの期間を社会・経済の仕組みや出来事で区分したうえで、それぞれの区分における環境と社会の関係や、環境情報科学の視点から見たテーマや課題について整理した、いわば年代記を作成しながら、その下で、論説の対象、言説、行動がどの時期についてのものであるか、位置づけを明確にすることが読者の理解や議論にも役立つとの指摘がありました(参考 環境情報科学の時系列の主要経緯の整理の年代区分」( Chronical Review )参照)
 これらを踏まえて、今般、本フォーラムを開設し、まず、弊センターの名誉会員の方々から寄稿をいただくことにしました。

第1回は、木村弘名誉会員から環境情報科学センターの活動の振り返りとみどりの環境づくりについての提案をいただきました。

 今後も、名誉会員、理事、会員から寄稿を募る予定であり、寄稿やコメントの提出等積極的な参加をメールによりいただけるようにお願いします。 
注)寄稿内容については、著者の責任に帰するものであり、必ずしも環境情報科学センターの組織としての方針、計画等に合うものではありません。

                    【問い合わせ先】環境情報科学センター 事業推進室 E-mail: member-jimukyoku@ceis.or.jp

論説(エッセイ)

【木村弘氏 環境情報科学分野における足跡の概要】   記  島田正文(元日本大学教授)

 木村弘氏は、千葉大学を卒業後、(財)オリンピック東京大会(1964年)組織員会に勤務され、主要施設などの設計を担当された。その後、株・総合設計研究所を設立され、半世紀に亘って都市公園緑地、集合住宅屋外空間整備など幅広い分野におけるランドスケープ関連の計画設計コンサルタント業務に専念されてきた。とりわけ、都立葛西臨海公園、千葉県立青葉の森公園、足立区花畑記念庭園などをはじめとして全国各地において様々な作品を手がけられ、持続的で良質な都市環境の創造に関し多大な貢献を果たしてきた。また技術書や書籍を多く記され、環境関連技術の確立・進展にも専心されてきた。
 それらの功績は大井第4公園設計ほか一連の造園設計による(公社)日本造園学会賞(1980年)を始めとし、建設大臣賞(1995年)、黄綬褒章(1996年)、(一社)日本公園緑地協会・北村賞(2004年)、(公社)日本造園学会・上原啓二賞(2013年)の他、横浜まちなみ景観賞、千代田区まちなみ景観賞、しずおか市民景観大賞など多数の受賞を通して実証されている。
 上記のような本業の傍ら、(一社)環境情報科学センターにおいては、1972年の発足時より入会され、1989~2000年度理事、2001~2010年度評議員と20年の長きに亘り、ご自身の豊富な実績や知見をもとに本センターの運営や環境情報科学の発展に邁進され、2022年に功労者表彰ならびに名誉会員となられた。
 本センター以外でも、(一社)日本ランドスケープコンサルタント協会、(公財)日本体育施設協会、(公社)園芸文化協会などの常務理事、(公社)日本造園学会理事の他、千葉大学講師、恵泉女学園短期大学講師などを歴任され、様々な社会貢献活動のみならず人材育成等にも尽力された。


▷木村弘氏 略歴