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中期計画

「CEIS第2次中期計画2025」及び「2030長期ビジョン」の策定について

CEISは、2016年に中期計画を初めて策定し、その計画で設定した目標について概ね達成することができました。しかし、気候変動の顕在化や生物多様性の減少等の問題に対応して持続可能な社会の実現に向けて、環境情報科学の役割を明らかにするとともに達成に貢献すること、また、デジタルトランスフォーメーションの推進、学会会員数の減少等への対応が学会活動、業務管理・運営上の課題となっています。

このため、2022年にCEIS創立50周年を迎えたのを機として、2030年代初頭でのCEISのあるべき姿を示す「2030長期ビジョン」を新たに策定するとともに、2025年度を目標年次とする「第2次中期計画2025」を策定し、今後のCEISの目指す方向とその達成のための具体的な道筋、計画を提示することとしました。

第2次中期計画2025では、前中期計画の構成や評価結果を踏まえて、CEISの目指す4つの方向(学会活動の充実、調査研究活動の推進、学会活動と調査研究活動の連携・協働及び運営基盤緒強化)ごとに、合計22項目の中期的な重点事項を示しています。そして、①学際的・実践的な研究活動の推進、②行政・研究機関・企業等との連携、及び③次世代の力を活かす活動の展開に焦点を置いて、それぞれの重点事項について活動の例、合計56件を提示しています。さらに、これらの重点事項の実施に当たって、新たに企画委員会を設置し、CEISの各委員会と協力しながらCEIS全体として重点項目間の優先度を明らかにしたうえで取組むプロセスを提示しています。また、着実な進行を図るために、定量的指標(KPI)を設定することとしています。

一方、2030長期ビジョンでは、基本理念として①CEISの特徴を生かして学術的、実践的な研究を学際的に進めること、②社会に開かれた学会として、すべてのステークホルダーとのコミュニケーションを通じて環境科学の普及を図ること、③これらにより持続可能な脱炭素社会への移行とウェルビーイングの向上に寄与することを提示し、前述の4つの方向別に、環境科学に基づく提言等の発信によって社会をリードする等9項目をビジョンとして示しています。企画委員会を中心としてこれらの達成に向けてフォローすることも示しています。

CEISでは、第2次中期計画2025、2030長期ビジョンの達成に向けて企画委員会の設立を決定したところであり、近く具体的な活動を開始する予定です。会員や関係者の皆様が本中期計画、長期ビジョンを踏まえて、CEISの活動に対してより積極的に参加、貢献いただくことを期待しております。

なお、本中期計画、長期ビジョンの作成に当たっては、一般公開シンポジウムでの検討(2022年12月)等を行い、内外からの御意見もできるだけ取り入れて参りました。

第2次中期計画2025、2030長期ビジョンの作成に御協力をいただいた皆様にこの場をお借りしてお礼を申し上げます。また、本中期計画・長期ビジョンについて、コメント等がございましたら、事務局まで御連絡をいただければ幸いです。

2023年5月15日 CEIS事務局