『環境情報科学』バックナンバー[52巻3号]
『環境情報科学』52巻3号
【特集】地域主導の脱炭素計画づくりの先行事例とその実現プロセス
2023年9月30日発行 B5版 118pp.
本体価格:3,300円(内消費税300円)
特集の概要
近年は地方自治体などの地域主体による脱炭素計画づくりが行われており,先進的な取り組みの紹介記事や事例集を目にする機会は多い。しかしながら,こうした一般的な事例紹介では,多くの場合は最終的に実現した取り組みのみを紹介し,提案・計画段階から実現までのプロセスを説明しているケースは多くない。実際には,こうした新しい取り組みではさまざまな計画外の事象に対して背後で担当者が苦慮していることも多く,こうした情報も後続の政策担当者や研究者にとって有益である。
そこで,本特集号は脱炭素地域の実現に向けた現状の課題を整理した上で,種々の先進的な取り組みの事例について実現までのプロセスを含めて紹介する。
目次
特集:地域主導の脱炭素計画づくりの先行事例とその実現プロセス
- 総論 地方自治体における脱炭素の取り組みの過去,現在,将来
村上周三 (一般財団法人住宅・建築 SDGs 推進センター 理事長)
- 再生可能エネルギーの導入拡大に向けた環境配慮施策の現状と課題
錦澤滋雄・長澤康弘 (東京工業大学)
- 再生可能エネルギー大規模導入に向けた住民との合意形成と社会的受容
本巣芽美(名古屋大学)
- 営農型太陽光発電の普及に向けた現状と課題
馬上丈司 (千葉エコ・エネルギー株式会社)
- 地域脱炭素政策の推進に向けて
三田裕信(環境省)
- 電気事業に関する制度の現状と課題
後藤久典(一般財団法人電力中央研究所)
- 森林バイオマスを活用した持続可能な地域づくり
山本敏夫 (下川町)
- SDGs 未来都市への道程
信時正人(ヨコハマ SDGs デザインセンター)
- 久慈市の脱炭素に向けた取り組み
重 浩一郎 (岩手県職員)
- コミュニティファンドの役割とその可能性
山口美知子 (公益財団法人東近江三方よし基金)
- 能勢・豊能地域における地域新電力を通じた脱炭素社会の挑戦
榎原友樹 (株式会社能勢・豊能まちづくり)
- 【特集総括】脱炭素化に向けた課題の多様化と地域に密着した取り組みの展開
「環境情報科学」編集委員
連載 環境政策の最前線
- 座談会 2023年G7の気候・エネルギー・環境関連の成果と交渉
海部 愛・長谷代子・伊藤貴輝(アラスカ)・相澤寛史(環境省)
投稿
- 報告 管理された最終処分場- 過去の公害の状況を踏まえて
山内一志(株式会社建設工学研究社)ほか
- 報告 国定公園の避難小屋の設置・管理は誰が行っているのか ? - 国定公園管理体制の一側面
谷田康一 (滋賀県立大学)ほか
その他
- 報告 第 23 回環境情報科学センター賞
- 2023 年定時総会決定事項のお知らせ
バックナンバー
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