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環境情報科学47巻3号表紙『環境情報科学』47巻3号

 ○【特集】遺伝資源の利用とその利益の公正な配分について
   考える-名古屋議定書の発効を受けて
 ○<連載 環境政策の最前線>
   第五次環境基本計画および第四次循環型社会形成推進基本
   計画について


  2018年10月5日発行 B5版 120pp.
  本体価格:3,000円(+税)

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【特集の概要】

 平成22年10月に愛知県名古屋市で開催された生物多様性条約第10回締約国会合(COP10)において採択された名古屋議定書が平成29年8月に日本について発効し,それと同時に我が国のABS指針も施行された。それから1年余りが経過したが,改めて現在の遺伝資源をめぐる状況を考えたい。

 遺伝資源については,その利用により人類が大きな恩恵を受けているものの,その効能等についてはまだほんの一部しか調査がされていない状況にある。一方で,探索の過程で自然破壊が行われたり,過度な利用により遺伝資源が消失することも懸念される。「持続可能な利用」を行うとともに,保全活動も進めていかなくてはならない。利用と保全の状況は世界と日本でどうなっているのだろうか。

 また,利益の配分は実際にどのように行われているのか,そもそも伝統的知識に対する利益の配分というものがいかに可能となるのかなど,配分をめぐっても様々な課題がある。本特集では多様な側面をもつ遺伝資源をめぐる問題について,できるだけ多角的な観点から考察することを目的とした。

目次

特集:遺伝資源の利用とその利益の公正な配分について考える-名古屋議定書の発効を受けて

  • 名古屋議定書採択および日本が締結に至る経緯,ABS指針概要...1
  • 中原一成(環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性主流化室 室長補佐)
  • 名古屋議定書に基づく諸外国の措置の動向と日本の「ABS指針の特徴」...6
  • 薗 巳晴(三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)環境・エネルギー部 副主任研究員)
  • 遺伝資源利用は生物多様性保全を促進するか?-名古屋議定書と利益配分の役割...14
  • 大沼あゆみ(慶應義塾大学経済学部 教授)
  • 国内における遺伝資源の利用状況-特許情報からの考察...19
  • 野島大輔*・藤井秀道**(*九州大学修士学生・**九州大学教授)
  • 微生物遺伝資源利用の現状と名古屋議定書への課題...22
  • 安藤勝彦(玉川大学 客員教授)
  • 途上国の非木材林産物-自給から国際取引まで...28
  • 江原 誠(森林研究・整備機構 森林総合研究所 国際連携・気候変動研究拠点 主任研究員)
  • 海外遺伝資源の大学における利用状況と,名古屋議定書国内措置開始に関しての課題...35
  • 鈴木睦昭*・冨田麗子**(*国立遺伝学研究所 産学連携・知的財産室 室長・**同研究室 室員)
  • 食料および農業のための植物遺資源に関する国際条約と各国の対応状況...41
  • 土門英司(農研機構 遺伝資源センター調整室 上級研究員)
  • 持続可能な開発の実現のための生物多様性ホットスポットという「戦略」...48
  • 名取洋司*・日比保史**(*コンサベーション・インターナショナル・ジャパン 科学応用マネージャー・**同社代表理事)
  • 名古屋議定書以後における伝統的知識のアクセスと利益配分制度の変化...54
  • 森岡 一(東京農業大学 客員教授)
  • 特集総括 遺伝資源の利用とその利益の公正な配分について考える-名古屋議定書の発効を受けて...61
  • 「環境情報科学」編集委員会

連載 環境政策の最前線(2)

  • 第五次環境基本計画の概要について...64
  • 山田哲也(環境省大臣官房環境計画課計画官)
  • 第四次循環型社会形成推進基本計画について...69
  • 奥山 航(環境省環境再生・資源循環局 総務課 循環型社会推進室)

投稿

  • 研究論文 積雪寒冷地におけるゼロエミッション型エネルギー地産地消モデルの構築...80
  • 田島洋輔(日本大学理工学部まちづくり工学科)ほか
  • 研究論文 西苑園林における扁額からみた建築群機能類型別の庭園空間特徴...90
  • 蘇 暢(千葉大学大学院園芸学研究科)ほか
  • 研究論文 自治体における生物多様性と文化多様性をつなぐ政策デザインのためのモデル構築...96
  • 新 広昭(金沢星稜大学経済学部経済学科)ほか

その他

  • 報告 第18回環境情報科学センター賞...76
  • 平成30年度定時総会決定事項のお知らせ...102

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