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環境情報科学46巻2号表紙 『環境情報科学』46巻2号
特集:土壌汚染対策とリスク-リスクを考慮した管理促進に向けて
2017年6月30日発行 B5版 86pp.
本体価格:3,000円(+税)

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【特集の概要】

土壌汚染対策法の制定から15年経過した。土壌汚染の基準不適合事例は累計で9733件(平成26年度までの累計)となっており,近年は毎年2000件程度調査されて,約半数で汚染が見つかっている。土壌汚染は国内に数万箇所あるとも言われており,今後も社会問題となることが懸念される。土壌汚染対策法では,リスクの考え方に基づいて低レベル汚染では,曝露経路を遮断して管理すればよいとされている。

しかし対策の8割が掘り返して他所で処理をする掘削除去が行われ,多くのエネルギー使用,他の環境負荷,社会負担を生じていることが問題視されてもいる。また,地下水を飲用しない土地でも,生涯地下水を飲むことを想定した環境基準の達成が社会的に求められることも多い。さらに,多額の対策費用が生じる場合には,土地の開発が断念されて,浄化も開発もされないブラウンフィールドが増加することも懸念されている。

本特集では,「土壌汚染の健康リスク」に着目し,今後の土壌汚染対策はいかにあるべきかを考える特集としたい。

目次

特集:土壌汚染対策とリスク-リスクを考慮した管理促進に向けて

  • 土壌汚染対策の経緯と今後の課題...1
  • 細見正明(東京農工大学)
  • これまでの土壌汚染対策と今後のあり方...7
  • 青竹寛子(環境省)
  • 土壌汚染対策法と基準値等の現状と課題...12
  • 大塚 直(早稲田大学)
  • 土壌汚染地への社会の評価(不動産評価)の変遷と課題・今後...18
  • 廣田善夫(一般財団法人 日本不動産研究所)
  • ブラウンフィールド単体の再生から工場跡地を抱える地区と都市の再生へ-環境行政と都市計画行政の連携による米国の取り組み...23
  • 黒瀬武史(九州大学)
  • 秦野市の独自条例による土壌・地下水汚染対策の推進と名水復活宣言...29
  • 谷 芳生(秦野市環境産業部)
  • 土壌汚染とリスクコミュニケーション...34
  • 村山武彦(東京工業大学)
  • 資源としての土の有効利用と,自然由来の重金属等の問題...38
  • 勝見 武(京都大学)
  • わが国と諸外国のサステナブル・レメディエーションへの取り組み...43
  • 保高徹生*・古川靖英**・張 銘*(*産業技術総合研究所,**竹中工務店技術研究所)
  • 特集総括 リスクを考慮した土壌汚染対策の促進に向けて...48
  • 「環境情報科学」編集委員会

投稿

  • 研究論文 インドネシアおよびインドにおけるエネルギー作物栽培による農薬についての障害調整生存年(DALY)の簡易な計算法を用いた環境リスクの相対的な評価について...52
  • 荒井眞一(低炭素社会創出促進協会)ほか
  • 研究論文 生活環境圏におけるCO2濃度の変化パターン-環境情報としてのデータ解釈の可能性に着目して...62
  • 高木祥太(名古屋産業大学)ほか
  • 研究論文 火打山における1時間当たりの発見頻度(SPH)を用いたライチョウ調査ツアー実施時期及び時間帯の検討...71
  • 小川結衣(筑波大学)ほか

その他

  • 英文誌「Journal of Environmental Information Science Vol.45, No.5」抄録集...77

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