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環境情報科学46巻2号表紙 『環境情報科学』46巻3号
特集:1.5℃と2℃-気候変動「パリ協定」目標の意味と実現への道筋
2017年10月11日発行 B5版 110pp.
本体価格:3,000円(+税)

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【特集の概要】

2015年12月に採択された「パリ協定」では,産業革命前からの世界の平均気温上昇を2度より十分低く保つとともに,1.5℃に抑える努力を追求することを主たる目標としている。同協定はその後,2016年10月5日までに発効要件を満たし,30日後の同11月4日に発効した(わが国も,少し遅れたものの同11月8日にこれを批准した)。2℃目標での合意自体画期的なことだが,さらに島嶼国の要求で「1.5℃に抑える努力の追求」が含まれたことは特記すべきであろう。パリ協定での1.5℃目標への言及は掛け声のみに終わらず,その後のIPCC の「1.5℃特別報告書」発行決定につながっている。また,国内外でもこれに対応した動きが起きている。

本特集では,パリ協定で言及された1.5℃および2.0℃目標について,達成への道筋やそのために必要な努力に関する議論に貢献することを目的として,達成のためのコストや達成時の環境影響などについての知見を整理する。1.5℃と2.0℃の違いについても可能な範囲で言及する。

目次

特集:1.5℃と2℃-気候変動「パリ協定」目標の意味と実現への道筋

  • 気候変動「パリ協定」目標実現に向けての問題のフレーミング...1
  • 甲斐沼美紀子(地球環境戦略研究機関)・高橋 潔(国立環境研究所)
  • なぜ世界は1.5℃に合意したか-気候変動交渉における長期目標の合意への経緯...8
  • 吉野まどか(地球環境戦略研究機関)
  • 1.5℃,2.0℃目標に対する気候変動予測...15
  • 塩竃秀夫(国立環境研究所)
  • 1.5℃の地球温暖化の陸域系への影響...19
  • 花崎直太*・伊藤昭彦*・田中朱美**・高橋 潔*(*(国立環境研究所;**農研機構)
  • 海洋生態系への影響...25
  • 山野博哉(国立環境研究所)
  • 長期緩和シナリオの温度目標適合性を評価する新しい方法論...30
  • 筒井純一(電力中央研究所)
  • 「パリ協定」目標の社会・経済的合意...35
  • 和田謙一(地球環境産業技術研究機構)
  • 2℃および1.5℃目標に向けた大規模ネガティブエミッション技術の実現...41
  • 加藤悦史(エネルギー総合工学研究所)
  • 太陽放射管理とパリ協定-1.5℃目標達成のために地球を人工的に冷やすべきか?...46
  • 杉山昌大(東京大学政策ビジョン研究センター)
  • 科学技術イノベーションによる温暖化問題解決のあり方は-イノベーションシステム論から複雑系理論へ...52
  • 杉山大志(キヤノングローバル戦略研究所)
  • 定常経済と人間の幸福...58
  • 広井良典(京都大学こころの未来研究センター)
  • 特集総括 1.5℃と2℃-気候変動「パリ協定」目標の意味と実現への道筋...64
  • 「環境情報科学」編集委員会

投稿

  • 報告 富士山の世界文化遺産登録直後の青木ヶ原樹海利用者の満足度...78
  • 菊池佐智子(都市緑化機構)ほか
  • 報告 公示地価を用いたヘドニック法で価値評価可能な沿岸生態系サービスの検討:不動産鑑定士に対するアンケート調査...84
  • 太田貴大(長崎大学大学院環境科学総合研究科)ほか

その他

  • 報告 第17回環境情報科学センター賞...71
  • 平成29年度定時総会決定事項のお知らせ...91

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