[pp.65-73]
金 潔華,井関 崇博,原科 幸彦 (東京工業大学)
テーマ: 投稿
カテゴリ: 研究論文
要旨:
環境に関わる計画の妥当性と実効性を高めるためには,多様な主体の参加が不可欠と考えられるようになってきた。参加主体として一般的なのが,経済・産業界を基礎とする利益団体,環境保全を強調する環境団体,サイレントマジョリティとしての一般市民の三者であるが,近年,この三者には収まりきらないタイプの行動をする主体が見られるようになってきた。本研究では,行動的市民という概念を導入し,その役割を,千葉県三番瀬再生計画づくりを事例に検討を行った。その結果,行動的市民は,「アドボカシー」,「ファシリテーション」「情報交流の場づくり」「アウトリーチ」の役割を果たしていたことが分かった。
キーワード:
行動的市民,環境計画,参加型会議,三番瀬再生計画