[pp.42-52]
渡邉 浩平,後藤 惠之輔,立入 郁 (長崎大学)
テーマ: 地域型環境税
カテゴリ: その他
要旨:
斜面市街地は,眺望,採光の良さや豊かな自然環境など,良好な住宅地としてのポテンシャルをもっているが,多くの斜面市街地では,この特長が地域整備に十分に生かされておらず,とくに緑地環境の改善が必要である。本研究では,北九州市の斜面市街地を対象として,地域の緑地の保全を考慮した交通システムの路線選定を試みた。研究方法として,現地調査と航空写真により緑地分布を把握するとともに,AHPとGISを併用し,車道からの距離,コントロール・ポイント,家屋戸数,傾斜の各属性の総合評価をおこなった。両者の結果を重ね合わせた評価図から,GISにより路線を選定した結果,地域の緑地の保全に配慮した3路線を選定することができた。
キーワード:
斜面市街地,GIS,緑地保全,交通手段,ルート選定,AHP