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西 淳二,高野由美子,田中 正,加藤 義明 (パシフィックコンサルタンツ(株),カリタス女子短期大学,ハザマ技術研究所,東京都立大学)
要旨:
本報告は,写真投影法の応用手法により,一般市民による地下街空間評価を実施したものである.被験者から提出されたコメント付きの写真により,横浜駅隣接の地下街を評価した結果は以下の通りである。1)広場を介在させた接続広場空間は,多くの人が「好ましいもの」と感じている。2)店舗付道路の評価は,良いもの,悪いもの相半ばする。3)普通の出人口や通路のみの通路は,概して,幅員狭小かつ天井高さも低いので「嫌悪感をもつ」と感じている。今後,被験者数の増加と多様さを確保することで,「写真診断法応用手法」は地下街空間を評価する手法として,使用できる可能性大であることか判明した。
キーワード:
地下歩行者通路,視覚環境評価,写真診断法応用手法