[pp.99-104]
木村 一裕,清水浩志郎,滝口 善博 (秋田大学,アジア航測(株))
要旨:
本研究は注視行動と景観のイメージの関連性について分析したものである。注視行動と本研究では好ましい景観の創出において,その特徴を把握するとともに,景観要素をどのように改善することが望ましいかを明らかにするために,コンピュータ処理により修景された景観に対して景観要素がその認識に与えている影響を,意識調査ならびに注視点調査から考察を行った。分析の結果,人々の注視点は,景観要素として魅力的なものに向かい,そのことが評価者の注視のパターンに変化を与え,景観のイメージにも反映されること,また嗜好に影響を与える要因としては,調和や質的な改善,広さ感などが重要な要因であることが明らかとなった。
キーワード:
景観イメージ,注視特性,コンピュータ・グラフィックス