[pp.89-92]
廣瀬 葉子,嶋田美知子 (国際航業(株))
要旨:
本研究は,密集住宅地における接道部の定量的な緑化効果の把握を目的として,品川区を例にビデオ撮影による接道部の景観画像を基に緑視景観のモデル化を行い,緑視率のシミュレーションを行ったものである。緑視率の計測手法として,連続した画像を取得することが容易なビデオを用い,1路線につき10~20箇所について現況の緑視率を計測するとともに,緑被を立方体に置き換えて緑視率を算出するシミュレーション手法を導人し,緑化後の緑視率の予測を試みた。その結果,緑化余地の小さな密集住宅地での緑化目標を設定するうえで,連続した画像による緑視率を用いることが有効であることがわかった。
キーワード:
緑視景観のモデル化,緑視率,緑視率シミュレーション,ビデオ画像