[pp.85-88]
河邑 眞,Sanath JAYAMANNA , 辻子 裕ニ (豊橋技術科学大学,福井工業高等専門学校)
要旨:
本研究は開発形態の異なる2都市における都市化の進展と自然環境の変化を評価する手法について解説する。特にデータの経済性・周期性等の面から有利であると考えられ人工衛星リモートセンシングデータに着目し,都市化を代表する指標として都市化指標(UI)を,自然環境を代表する指標として正規化植生指標(NDVI)を取りあげ,これらを用いた変化成分の評価方法について検討を行った。名古屋市およびスリランカ・コロンボ市を対象領域として本手法を適用した結果,本研究で示した指標はその時期の都市化と環境変化の状態を反映し,これを用いることにより開発形態の異なる都市間の比較が可能となることが明確となった。
キーワード:
都市化,自然環境,植生指標,リモートセンシング,LandsatTM