[pp.63-68]
愛甲 哲也,中島 康子,浅川昭一郎 (北海道大学)
要旨:
大雪山国立公園の山域内に位置するキャンプ場における裸地の面積と形状を,空中写真により判読した。その結果,対象とした5ケ所のキャンプ場の過去20年間における,裸地の拡大傾向が明らかとなった。今後,テントを張る場所を柵などで限定していないキャンプ場や水場,トイレ等への通路となる場所で裸地がさらに拡大することが懸念された。周囲の環境条件や利用状況および利用者の動線に配慮したキャンプ場の設置や管理が必要と考えられた。
キーワード:
キャンプ場,踏みつけ,裸地,