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Bambang SULISTYANTARA , 田代 順孝 (千葉大学)
要旨:
本研究は,熱帯都市の低層住宅地における温熟景パターンと居住空間快適性評価との関係を把握するために,インドネシアのボゴル市の低層住宅地内16ヶ所を対象にサーモグラフ計測し,熱画像解析を行った。同時に披験者に対して評価実験を行った。結果は以下の通りである。1)敷地構造の違いによってサーモスケープパターンが変化する。2)緑の存在するところでは32~36°Cという低温域を示しており,樹冠の下部においては28°Cを示した。一方,アスファルトやコンクリートの場合は50°Cを越えた。3)快適なサーモセンスを得るためにはRIA>35°Cは50%より少ないこと,またRIA<30°Cは少なくとも30%はあることが必要である。
キーワード:
サーモスケープ,サーモセンス,サーモグラフィ,RIA