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環境情報科学学術研究論文集9 (1995年)

[pp.1-4]

河川・湖沼における底泥粒子の巻き上がり現象に与える微生物層の影響

瀧 和夫,森 忠洋 (千葉工業大学,島根大学)


要旨:
底泥層中に生息する微生物の水環境に与える影響は極めて大きい。流水による底泥粒子の巻き上がりに与える性微生物層の影響について実験を通して検討を行った結果,次のことが明らかとなった。堆積底泥は微生物種の住み分け・代謝構造の相違等から,黒褐色の上部層と暗黒色の下部層との二層から構成され,この境界面の凝集力(粘着力)は非常に弱い。上部層の巻き上がりは層から剥がれるように塊状に起こり,露出した底泥下部層からは単粒子状で巻き上げられる,複合的な現象である。上部層の巻き上がり初期の塊状剥がれの形状は流下方向に長軸を増大させるような楕円形となる。また,巻き上がり始めの体積は底泥の種類,粘着力の大きさに影響される。


キーワード:
好気性微生物,底泥,粘着力,巻き上がり,バイオフイルム,ベントス