[pp.369-374]
廣田 智明・坂部 創一・尾関 邦義・山崎 秀夫 (創価大学・浜松大学)
要旨:
近年,情報通信技術の発展に伴うインターネットツールのコミュニケーション利用の増加が若者の対話力を低下させる原因ではないか,と懸念されている。そこで,本研究では4つのインターネットツールを取り上げ,インターネットツールをコミュニケーションに多く利用しても,QOL(Quality of Life)に悪影響を及ぼすほど対話力は低下しないという仮説を設定した。そして,情報系大学生を対象に横断調査を実施し,共分散構造分析を用いて検証した。その結果,インターネットツールのコミュニケーション利用が対話力に及ぼす悪影響は非常に小さい事が検証された。
キーワード:
インターネットツール,文章処理能力,対話力,QOL,情報系大学生,共分散構造分析