[pp.203-208]
萩原 和・冨吉 満之・河村 則行 (名古屋大学)
要旨:
本研究では,市街化調整区域下に所在する地区(小学校区)であり,かつ圃場整備計画の有無が混在するような事例を対象として,如何なる要因が景観意識を規定するのかを明らかにした。その結果,「圃場整備計画あり」,「圃場整備計画なし」の2群において「美しさ」を基準とした変数クラスター分析による景観要素のグルーピングを試みたところ,「用水ため池」と「集落部分(「歴史旧跡」,「中心部」)」との間で,大きく異なること,またその規定要因は,「圃場整備計画あり」の場合,「生物多様性の保持」が大きな要素(負の相関)として認識されることがわかった。
キーワード:
景観マネジメント,圃場整備,住民協議会