[pp.139-144]
坂本 将吾 (運輸政策研究機構運輸政策研究所 )
要旨:
多様なライフスタイルが反映される世帯の活動スケジュールを,国民生活時間調査を用いて確率的に生成させ,家庭エネルギー消費量・CO2排出量を推計することがこれまで数多く行なわれている。しかし国民生活時間調査は全国単位,個人類型単位など使用可能な情報が限られていることによる課題が残されている。本研究では,国民生活時間調査では考慮しきれない情報を,交通行動の代表的な統計調査であるパーソントリップ調査の個票データも組み合わせることで考慮できる世帯の活動スケジュール生成方法を提案し,国民生活時間調査のみを用いた方法で不十分であった点が考慮可能で,かつ十分な精度で活動スケジュールの生成が行えることを示した。
キーワード:
活動スケジュール,国民生活時間調査,パーソントリップ調査