[pp.97-102]
小澤 暁人・吉田 好邦 (東京大学)
要旨:
本研究は家庭エネルギーに着目し,生活者の行動スケジュールを再現し,そこから時々刻々の家庭エネルギー(電力・給湯)の需要シミュレーションを行なうモデルを作成する。生活時間データからマルコフ連鎖によって生活行動スケジュールを再現し,生活行動に対し消費電力・湯量を設定することでエネルギー需要を推定する。生活行動・エネルギー需要の推定結果を生活時間データや他モデルによる推定結果と比較し,モデルの妥当性を検証する。またスペクトル解析によって複数世帯による電力需要のならし効果を評価する。
キーワード:
家庭エネルギー,需要シミュレーション,生活時間,マルコフ連鎖,ならし効果