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環境情報科学学術研究論文集27 (2013年)

[pp.27-32]

相模湾カタクチイワシ (Engraulis japonicus)のδ13C・δ15Nによる回遊個体群の検討

宮地 俊作・馬谷原 武之・對馬 孝治・笹田 勝寛・河野 英一 (日本大学)


要旨:
相模湾に来遊するカタクチイワシの炭素・窒素安定同位体比(δ13C,δ15N)を調査した。相模湾ではシラスから未成魚(90mmSL)になるまでは体長に応じてδ15Nは高くなることが再確認された。一方,δ15N比の低い大型成魚個体群(120mmSL以上)が春から初夏に出現し,成魚のδ15N変異幅は著しく拡大した。これは同位体比の異なる個体が相模湾で混在していることを示す。従って,低いδ15Nの大型カタクチイワシは,他の海域から回遊してきた個体群であると結論づけられる。これはδ15Nだけでなくδ13Cも低いので,この低い値は異なった食物網に属した摂餌履歴を反映していると示唆される。


キーワード:
カタクチイワシ,安定同位体比,δ13C-δ15Nmap,摂餌履歴,回遊魚,食物網

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