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環境情報科学学術研究論文集26 (2012年)

[pp.319-324]

富士山における登頂断念からみた山岳遭難事故に対するリスク管理と高山病

山本 清龍,荒牧 重雄 (岩手大学,山梨県環境科学研究所)


要旨:
本研究では,わが国において最高峰を誇る富士山を事例として取り上げ,①高所登山における登山者属性と登頂断念にいたった理由,状況を把握すること,②自然公園における高所登山のリスク管理について考察することの2 点を目的とした。その結果,富士登山者の63%が若年層であり初めての登山者が55%であること,登頂率は92%,登頂を断念した登山者が7%であることが明らかとなった。また,登頂を断念した理由は急性高山病とそれに類する自覚症状が多く,断念した登山者の76%は八合目で下山を開始していること,宿泊をしなかった登山形態では登頂を断念する登山者が有意に多いことなどが明らかとなった。最後に,結果をふまえて自然公園における高所登山のリスク管理について考察し,必要と思われる管理施策について提案を行った。


キーワード:
富士山,登頂率,リスク管理,急性高山病,山岳遭難事故

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