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環境情報科学学術研究論文集26 (2012年)

[pp.189-194]

国際環境レジームの有効性に関する定量分析-長距離越境大気汚染条約(LRTAP)を事例として

金 柔美,田中 勝也,松岡 俊二 (早稲田大学,滋賀大学)


要旨:
本研究では国際環境レジームの有効性を分析するために,長距離越境大気汚染条約(LRTAP)の4議定書(ヘルシンキ,ソフィア,オスロ,ジュネーブ議定書)を事例とした定量的な評価をおこなった。分析では1979年のジュネーブ条約に参加した50ヵ国を対象とし,手法にはdifference-in-differences (DID)モデルに傾向スコアマッチングを組み合わせた最新のインパクト評価モデルを用いた。分析の結果,ソフィア議定書では批准による環境質の改善が有意に認められたが,その他の3議定書については有効性が確認されなかった。これらから,レジームの有効性を評価するには各国の異質性や汚染物質の特性,汚染物質の削減以外への効果などについて考察することが必要であると考えられる。


キーワード:
インパクト評価,国際環境レジーム,長距離越境大気汚染条約,傾向スコアマッチング, difference-in-differenceモデル

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