[pp.155-158]
宮﨑 渉,近藤 健雄,宮﨑 均,山本 和清 (日本大学,前橋工科大学)
要旨:
東北地方太平洋沖地震では,岩手県・宮城県・福島県の沿岸市町村を中心に大規模な津波被害が発生した。政府の中央防災会議は「東北地方太平洋沖地震を教訓とした地震・津波対策に関する専門調査会」を設置し,今後の地震・津波対策の抜本的な検討を進めてきた。その中の検討項目の一つとして車避難が挙げられている。今回の地震・津波では避難者の57%が車を使用した避難行動をとっていることから,今後の検討課題として考えられている。そこで本研究では岩手県宮古市田老地区において車避難の実態を把握することで,今後の沿岸域における津波防災・減災対策への一助となる知見を得ることを目的とする。
キーワード:
東北地方太平洋沖地,津波,車避難