[pp.149-154]
和田 有朗 (神戸山手大学)
要旨:
都市域の自転車利用を促進するために,どのような施策を行えば効果的なのかを自転車の利用実態に関する調査から要因分析を行った。因子分析の結果,自転車の利用促進には「ハード整備」「ソフト整備」「自転車自体の利便性」の3 つが大きく影響を与えている。さらに,共分散構造分析を行った結果,住民が自家用車利用から自転車利用に転換するためには,自転車利用者のルール徹底や環境意識の向上といった「ソフト整備」の施策を実施することが最も効果的であることが明らかになった。
キーワード:
自転車利用,共分散構造分析,因子分析,規定因,整備施策