[pp.449-454]
乾 貴史,坂部 創一,山崎 秀夫,守田 孝恵 (創価大学,山口大学)
要旨:
本研究ではインターネット環境における利他的な情報発信(ネット利他)が,社会的スキルと現実の人間関係やQOL(Qualty of Life) を向上させているという仮説を設定した。そして,情報系大学生を対象に調査し,共分散構造分析で検証した。その結果,それらの要素を向上させていることが検証された。また,ネット利他は,包括的情報発信よりもその向上効果が高いことが示された。さらに,ネット利他が現実での利他的行動への架け橋となる可能性も示唆された。
キーワード:
インターネット環境,利他的な情報発信,社会的スキル,QOL,共分散構造分析