[pp.443-448]
Ting Li,下村 泰彦,加我 宏之,増田 昇 (大阪府立大学)
要旨:
本研究では,全国の都道府県営の広域公園における指定管理者制度の導入実態調査から,制度導入の1期目から2期目への変化を捉え,運営上の課題を探った。結果,募集の際,応募資格として公園管理の専門性を挙げる自治体は2割未満と少ないこと。受託団体では外郭団体が2期目で減少したが約5割と多いこと,指定管理者の約6割が1期と2期を継続して受託していること。選定委員会では特に地方で専門家の参画が少ないこと。選定基準では1期目の実績を2期目の選定に反映されていないこと。提案額の割合は2期目でも評価の2~3割を占めること。自主事業の提案は1割程度増加し,利用料金制は2期目では2割以上増加していることなどがわかった。
キーワード:
指定管理者制度,公園管理,広域公園