[pp.437-442]
轟 修 (三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株))
要旨:
本研究はあき地の適正管理に関する条例の分析を通じて,あき地が近隣環境へ及ぼす影響項目と,自治体の対応策の現況把握を目的とした。その結果,対象市の約7割で関連条例が制定されていた。条例等であり,これによって「衛生」「火災」「治安への不安」「都市美観の侵害」「不法投棄の誘発」等の近隣環境への影響が引き起こされるとしていた。自治体の対応策は助言等の行政指導が中心であったが,土地所有者が所在不明等の場合には行政指導中心の取組では持続的な問題解決が得にくい点等を指摘できた。
キーワード:
あき地,条例,管理