[pp.395-398]
永里 賢治 (東京工業大学)
要旨: 近年,科学的不確実性を有する化学物質に対する政策判断として予防原則が用いられている。ここでは欧州の環境規制であるREACH原則を取り上げ,予防原則を用いた政策決定プロセスについて事例研究を行った。化学物質政策に予防原則を適用する場合,規制対象候補から段階を経ながら判断されていくが,そのプロセスでは規制化の方向に進む可能性が高いことが示唆された。
キーワード: REACH規制,RoHS指令,予防原則,ステークホルダー
PDFダウンロード(会員限定)