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環境情報科学学術研究論文集25 (2011年)

[pp.383-388]

気候変動におけるライフサイクル健康被害係数の算定

湯 龍龍,井伊 亮太,時松 宏治,伊坪 徳宏 (東京都市大学,パシフィックコンサルタンツ(株),エネルギー総合工学研究所,東京都市大学)


要旨:
LCIA(ライフサイクル影響評価)における温暖化の健康被害係数の評価手法には,評価項目の網羅性が低いこと,使われる気候モデルや疫学情報が古いことなどの課題が挙げられる。本研究はWHOがまとめた温暖化による健康被害の相対リスク及び死亡率の推計データをベースに,CO2の健康被害係数を算定するための枠組みを構築した。評価の対象項目はマラリア,下痢,心血管疾患,栄養失調と洪水被害(海岸洪水,内陸洪水)を網羅し,被害指標をDALY(障害調整生存年)とした。A2シナリオの試算結果は,各被害項目の合計が約2×10-7DALY/kg-CO2となった。下痢の影響が最も大きかった。心血管疾患及び内陸洪水による健康被害は比較的小さいものの,長期にわたり影響を及ぼすことが示唆された。


キーワード:
地球温暖化,LCIA,LIME,健康被害係数,DALY

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