[pp.329-334]
野々村 敦子,増田 拓朗 (香川大学)
要旨:
都市ヒートアイランドの問題は,従来は大都市の問題として捉えられていたが,大都市周辺の地域や中規模都市においても市街地の高温化が確認されてきている。このことから,今後は大都市部だけではなく,大都市周辺の中規模都市における気温上昇緩和に向けた対策が求められる。高温化のメカニズム,および卓越する要因は地域によって異なると考えられるため,効率的に計画を進めるためには,各地で現状を把握し,どこでどのような対策を必要としているかを,観測データに基づき詳細に把握する必要がある。そこで本研究では,高松平野において土地被覆・土地利用と気温分布との関係を分析した。
キーワード:
温熱環境,緑地,中・高層建築物