[pp.263-268]
大松澤 季宏,大木 宜章,高橋 岩仁 (ジェコス(株),日本大学)
要旨:
地球温暖化防止や,化石燃料の枯渇対策から,自然エネルギーの導入が進められている。太陽光発電を代表とする自然エネルギーは,従来利用されずに廃棄されていたものを有効利用するものである。このエネルギーを「必要とする現場で,必要とする電力を確保すること」を目的とした,直接発電と利用のシステム構築を検討した。本研究では,閉鎖性水域における富栄養化を改善すべく,電解法を用いた水質浄化装置の電力を,太陽光発電で賄うこととしシステム化を図った。この結果,従来の電解処理と同様に水質改善効果が認められ,より環境に配慮したシステム構築ができた。
キーワード:
太陽光発電,閉鎖性水域,富栄養化,電解処理