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環境情報科学学術研究論文集25 (2011年)

[pp.257-262]

森林物質循環モデル(BGC-ES)による森林生態系・炭素循環サービスの定量評価

大場 真,藤田 壮,水落 元之 ((独)国立環境研究所)


要旨:
森林生態系における物質循環をシミュレーション可能なモデル(BGC-ES)を用いて,森林生態系サービスの主要要素である森林材積と炭素蓄積速度を推定した。対象地域の伊勢湾流域圏における森林データをGIS 化した。BGC-ES は森林施業の効果も評価できるので,標準的な森林管理を続けた場合(管理シナリオ),1990 年以降は管理しない場合(放棄シナリオ)を想定し,1960 年代から2040 年代まで5kmメッシュで評価した。拡大造林以降,森林における材積は増加し,炭素蓄積速度は1980-2000 年代がそのピークであった。しかし将来において放棄シナリオでは,そのサービス量が低下することを示した。


キーワード:
生態系サービス,地理情報システム(GIS),炭素蓄積速度,木質バイオマス,森林生態系物質循環モデル(BGC-ES)

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