[pp.185-190]
ゴンボ エンフジャルガル,錦澤 滋雄,原科 幸彦 (東京工業大学)
要旨:
モンゴルは市場経済移行後,持続可能な開発を推進していくことを政策として定めているが,社会主義時代の政治文化が未だに強いため,環境アセスメント手続きにおける市民参加が十分ではない。本研究では,モンゴルの環境アセスメント制度における市民参加の規定内容を把握し,その実施実態を参加の5段階モデルから評価し,課題について考察することを目的とした。その結果,制度の規定においては情報へのアクセスに不満があるなど「形だけの応答」になっており,実施実態についても「参加が不在」の状況に近いことが明らかになった。
キーワード:
EIA,市民参加,モンゴル