[pp.131-136]
アキノ タヒル,吉田 充夫,原科 幸彦 (東京工業大学,(独)国際協力機構)
要旨:
スラバヤは人口 270万人を擁し,最も環境管理が進んでいる都市である。同市では日量2185トンのごみ発生総量の25%に対して,コミュニティ・ベース方式の廃棄物管理(CBWM)を導入することにより,2006-2008年に最終処分量を10%削減した。本稿では,スラバヤにおける参加型プログラム(Green and Clean Program)を事例として,CBWMの導入がいかに拡大していったのかについて検討する。そして,廃棄物管理的要素(参加,技術,財政,管理,制度),アクター的要素(コミュニティ,行政,民間),時間的要素,スペース的要素(近隣,市)といった多元的な観点から,導入と拡大の成功要因を抽出する。
キーワード:
コミュニティの参加,廃棄物管理,波及,成功要因