[pp.113-118]
永野 亜紀 (九州大学)
要旨:
本研究は先進的NPOでは知識や情報量をコントロールする主導的立場の行為者が組織マネジメントに関して高い意識を保持するのではないかと推察し,バイオマスを軸に地域再生を目指すNPO法人21世紀の真庭塾を対象として関係するアクターから成るネットワークの中心性と組織マネジメントに関する意識の関係性について分析をおこなった。分析の結果,ネットワークにおける中心性と組織風土,価値観,組織学習の変数間に関係性がみられた。真庭のケースでは自由な雰囲気の組織風土,価値観,組織学習に関係する組織マネジメントが重視されていたことが示された。
キーワード:
社会ネットワーク,NPO,地域再生,中心性,組織マネジメント