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恒見 清孝 ((独)産業技術総合研究所)
要旨:
製品使用時のプラスチック添加剤の放散速度を求めるために,準揮発性有機化学物質のために新たに開発されたマイクロチャンバー法を用いて,PVC樹脂からの可塑剤および家電製品に使用されるHIPSやPC/ABS樹脂からの難燃剤の放散速度を実測した。そして,高温時における樹脂中のプラスチック添加剤の加熱減量データを入手して,活性化エネルギーを用いて放散速度を求めることを検討した。その結果,実測では検出できなかった難燃剤についても放散速度を推定することができた。
キーワード:
プラスチック添加剤,放散速度,マイクロチャンバー法,活性化エネルギー