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環境情報科学学術研究論文集24 (2010年)

[pp.457-462]

OECD23カ国の化学製品製造業におけるCO2排出量を考慮した環境生産性分析

藤井 秀道,伊藤 豊,馬奈木 俊介 (東北大学,日本学術振興会,(財)地球環境戦略研究機関)


要旨:
本研究ではOECD加盟23カ国の化学製品製造業を対象に1995年から2006年にかけてCO2排出量を考盧した生産性分析を行う。分析方法にはDirectional Distance Function を適用し,生産性の推移とCO2排出量の潜在的削減可能量の推計を行い,国別に比較した。分析結果より,CO2排出量を考慮した生産性は1998年から2005年にかけて上昇しており,上昇の要因は先進的な技術を持つ国による技術進歩の達成が挙げられる。一方で,旧共産圈の国では生産性が悪化していることが明らかとなった。


キーワード:
環境生産性,CO2排出量,Directional Distance Function,化学製品製造業