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環境情報科学学術研究論文集24 (2010年)

[pp.405-410]

山梨県精進湖内の異なる生息環境間におけるオオクチバスの食性比較

角田 裕志,満尾 世志人,大平 充,千賀 裕太郎 (東京農工大学)


要旨:
2008~2009 年に,山梨県精進湖沿岸の異なる生息環境(砂礫帯,礫帯,溶岩帯)に生息する外来魚オオクチバスの胃内容物と環境ごとの餌生物相を調査し,同種の食性と餌選択を環境間で比較した。食性は,砂礫帯でテナガエビが優占したのに対し,溶岩帯と礫帯ではトウヨシノボリが優占した。また,礫帯では多様な魚類が餌として捕食されていた。餌選択について,砂礫帯と礫帯ではオイカワやブルーギルなどの遊泳魚が選択されていたが,溶岩帯では忌避された。食性や餌選択の環境間の違いは,餌生物の隠れ場所(礫や水生植物)の存在とそれに伴うバスの採餌戦略の変化によって起こったと考えられる。


キーワード:
外来魚,オオクチバス,餌選択,食性,生息環境