[pp.345-350]
幸田 英樹,坂部 創一,山崎 秀夫,守田 孝恵,張 建国 (創価大学,山口大学,南京師範大学)
要旨:
情報環境が及ぼすうつ傾向への影響を,テクノ依存症傾向,うつ傾向,孤独感,インターネット利用目的とツール別の各要素を含め,総合的に分析することを目的に,情報系大学生を対象に調査し,共分散構造分析で検証した。結果,テクノ依存症傾向が高まることでうつ傾向を高めること,インターネット利用目的により影響度が異なることが検証された。情報化社会におけるうつ傾向の予防策として,テクノ依存症の回避と現実逃避目的のインターネットの利用を控えることの重要性が示唆された。
キーワード:
うつ,テクノ依存症,孤独感,共分散構造分析,生活の質