[pp.201-206]
高橋 岩仁,木科 大介,鈴木 紀裕 (日本大学,NPO法人環境文明21)
要旨:
本研究は,上水汚泥,下水汚泥や建設廃材などの廃棄物を屋上緑化の基盤材として有効利用することを目的とし,芝の生育状態の視的観測などから,それらの廃棄物の適応可能性を検討した。基盤材は,上水汚泥とコンポスト化した下水汚泥を主原料とし,これに土壌改良材として木炭,木材チップ,スギ皮および軽石を配合した。その結果,降雨時の排水の水質,さらに屋上緑化に重要な最大積載荷重など十分にクリアしており,廃棄物を用いた屋上緑化の基盤材としての有効利用の可能性を示した。特に,今回用いた土壌改良材の中には,木炭が良好であった。
キーワード:
屋上緑化,廃棄物,上水汚泥,下水汚泥