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環境情報科学学術研究論文集24 (2010年)

[pp.113-118]

グローバル・ガバナンスにおける市民参加制度-オーフス条約にみる市民参加制度

大原 有理 (京都大学)


要旨:
ガバナンスについて論じられる時,市民参加の必要性が謳われてきた。しかし,これまで国家が中心アクターとされてきた国際政治の場において,市民参加は果たしてどの程度の役割を担い得るのだろうか。本稿では,グローバル・ガバナンス論の代表的な論者であるローズノーとヤングの議論をもとに,市民参加の位置づけを検討する。次にヨハネスブルグで行なわれた環境サミットでの市民参加条項交渉から,環境ガバナンスの場において,国家の意図により市民参加が困難となる点を明らかにする。最後に市民参加を促進するための環境条約であるオーフス条約を事例として,制度作りによって市民の主体的な参加が可能になることを示す。


キーワード:
グローバル・ガバナンス論,市民参加,オーフス条約,環境ガバナンス