[pp.7-12]
藤居 良夫,楊 磊 (信州大学)
要旨:
近年,急速な経済発展を遂げている中国の地方都市では,都市人口の増加及び市街地の拡大が急速に進み,スプロール化が深刻な問題となっている。快適な都市の形成のため,将来の土地被覆の変化を把握することは重要である。本研究では,河北省廊坊市の都市計画区域を対象とし,土地被覆変化の社会経済的要因を考慮して,マルコフ連鎖分析とセル・オートマトン分析を利用し,過去の衛星データから将の土地被覆の予測を行った。その結果,この予測手法は有用であること,将来,とくに都市周辺部における市街地に近い農地が市街地に変化することなどがわかった。
キーワード:
土地被覆,中国地方都市,衛星データ,マルコフ連鎖,セル・オートマトン