[pp.505-510]
伊藤 久也,鈴木 哲也,河野 英一,青木 正雄 ((株)日本水工コンサルタント,日本大学)
要旨:
社会基盤施設として築造された鋼製パイプライン施設は,土壌条件で様々な腐食環境におかれている。効果的な維持管理には,パイプラインシステムの通水性に加えて,損傷度を評価する必要がある。土壌環境下での鋼製パイプラインの腐食は,周辺環境とパイプラインとの電位差に依存しており,電気化学的手法により評価することができる。本研究では,建設後わずか10 年未満で腐食が顕在化した鋼製パイプラインを対象に,管対地電位により腐食特性を把握しその要因を考察したものである。その結果,既設鋼製パイプラインの損傷度は,電位指標により評価できることが示唆され,電位と腐食速度,漏水事故との関係が評価された。あったが,クワズイモ,花カンナともに植物の状態は良好であった。有機物残渣によるバイオガス生産とその消化液による水耕栽培でのバイオマス生産システムの可能性が示唆された。
キーワード:
パイプライン施設,自然腐食,C/S マクロセル腐食