[pp.477-480]
嶽山 洋志,客野 尚志,中瀬 勲 (兵庫県立大学,関西学院大学)
要旨:
本研究は,兵庫県の小学校教諭,および兵庫県の教育事業「自然学校」を経験し大学で地域環境管理に関わる分野に進学した学生らによる評価から,自然学校の事前・事後(以下,前後と記す)における地域学習の重要性および今後のあり方を明らかにしたものである。特に,地域学習を自然学校の前後で行うことによって,子ども達の「生物」や「地域」への関心が高まるとともに,生物や環境といった一般的な概念ではなく,「地域」の生物や環境への関心や改善意欲に結びつくことが明らかとなった。またワークショップからは「1.怖さの体験」「2.時間や手間がかかる体験」「3.村づくりの体験」といった自然体験の重要性が示唆された。
キーワード:
自然学校,地域学習,自然体験