[pp.425-430]
檀原 三七子,守田 孝恵 (山口大学)
要旨:
本研究の目的は,地域保健領域から住民組織活動の環境と特質から独自の分類を導出することであった。この活動は,主に保健師による支援対象として扱われてきているものであり,全国市町村の保健師を対象に自記式質問紙の郵送法により調査した。全1,797 自治体へ配布し,回収数は738 組織で676 自治体から回答があった(回答率:37.6%)。数量化3類がその活動に関する環境と特質の分類を導出するために施された。結果として,「任意型-非任意型」(第1軸),「順番型-推薦型」(第2軸)と解釈される2軸により,その要因が二次元空間上に分類された。さらに,これらの型は,多次元的視点から,活動の目的に関して,因子分析により特徴づけられた。
キーワード:
住民組織活動,環境,特質,分類,活動目的