[pp.419-424]
木村 道徳,井手 慎司 (大阪大学,滋賀県立大学)
要旨:
本研究では,滋賀県近江八幡市において長年にわたって実践されてきた住民による景観保全活動を対象に,活動と中心的な役割を果たしてきた人物のソーシャルネットワークとの変遷を調査することにより,活動に参加した個人の視点から活動継続の要因を明らかにすることを試みた。その結果,同市の景観保全活動の継続には,1)新たな中心的人物の登場,2)団体間の橋渡し的な役割を果たした人物の存在,3)常に活動の中心にあった人物の存在の3点が特に重要であることが示唆された。
キーワード:
景観保全活動,ソーシャルネットワーク,八幡堀