[pp.357-360]
小林 剛,亀屋 隆志 (横浜国立大学)
要旨:
化学物質のリスクコミュニケーションを担う人材育成の必要性が指摘されている。本研究では,大学院生を対象にロールプレイ形式で化学物質のリスクコミュニケーションを体験する手法を提案し,その学習効果や改善点を検証・検討した。リスクコミュニケーションの基本事項を学ぶ座学と,仮想事例を設定してリスクコミュニケーションの実施と結果の整理を行う実習を2回繰り返して実施した。教育効果を検証,考察し,RC の基本事項等の理解と実践が促進できていることが確認できた。また,教員の適切な議論の誘導により,学生の知識不足を補完し多様な議論を効率よく行えることが確認できた。
キーワード:
リスクコミュニケーション,体験学習手法,ロールプレイ,化学物質管理