[pp.351-356]
曽我 健,錦澤 滋雄 (東京工業大学ほか)
要旨:
ワークショップにおけるファシリテーター養成プログラムを開発し,その有効性と改善策を会議実験により検証した。プログラムを参加者の満足度と学び度の2点から分析した結果,以下の諸点を得た。二者択一式ゲームとミニワークショップでは,ファシリテーターの考え方や経験に関する多様な気づきが共有され,満足度は高かった。とりわけ,1)十分な議論時間,2)自ら実践する機会,3)他者を評価する機会を確保することの重要性が確認された。一方,満足度が低かったコミュニケーションタイプ分類はプログラムから削除し,二者択一式ゲームでその役割を代替した上で,十分なふり返り時間を確保することがプログラムの改善策として示された。
キーワード:
ファシリテーター,ワークショップ,会議実験