[pp.333-338]
高 傑,章 俊華 (千葉大学)
要旨:
古都平遥における公共建築群空間は主にコミュニティー空間である。本研究の目的はその外部空間構成要素及び特徴を明らかにすることである。平遥地方における五つの公共建築群の外部空間について,分布,外部空間構成要素,外部空間序列,入口の配置,動線に関する特徴を考察した。結果:公共空間の分布は政治意識及び礼制文化に深く影響を受けた;公共建築群の主な祭祀エリアにおける構成要素及び配置が相同である;「ウチ-ソト」の空間序列転換は祭祀者心理の転換を補い,祭祀エリアにおける空間序列は同じである;主入口の配置は南側の中央に位置し,伝統的な営造モデルと一致する;サブ入口の配置は少なく,建築群の秘密性が高い;儒教及び道教の建築群に動線が似ており,仏教の建築群とは異なる。
キーワード:
公共建築群,外部空間,構成要素,特徴