[pp.321-326]
小塚 みすず ((株)豊田中央研究所 先端研究センター)
要旨:
本研究は,国内の49 都市を対象とし,都市圏に基づく5 つの都市類型からみた住民の定住意向と実際に住民が認識している居住環境の整備状況との関係を明らかにする。分析の結果,1)アンケート回答者の7 割超が定住意向を持っていること,2)商業施設や中心市街地に行きやすいと認識されていること,公共交通機関の利便性や中心市街地への行きやすさの評価は都市類型と強く関係していること,3)共分散構造分析から居住環境の雰囲気が住民の定住意向に影響があること,などが明らとなった。
キーワード:
定住意向,居住環境,都市類型,共分散構造分析