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環境情報科学学術研究論文集23 (2009年)

[pp.303-308]

LCA手法を用いた稲わらの利活用システムにおけるGHG排出量と経済性評価

楊 翠芬,菱沼 竜男,匂坂 正幸 ((独)産業技術総合研究所)


要旨:
稲わらは,飼料化,堆肥化,水田へのすきこみ,または焼却処分がなされているが,エネルギー自給率の向上や地球温暖化の問題からエタノール生産の原料としても注目されている。本稿では,稲わらの利活用システムを環境面,経済面から評価するために,飼料化,堆肥化,エタノール化および焼却処分のシナリオを設定して,ライフサイクルの視点からGHG 排出量,コストの試算を行った。また, 算出したGHG 排出量,コストから焼却処分に対する各シナリオの単位コストあたりのGHG 削減量(GHG 削減ポテンシャル)を求めた。その結果,1t あたりの稲わらの処理におけるGHG 排出量はエタノール化では少なく,コストは飼料化では低かった。GHG 削減ポテンシャルはエタノール化では高かった。


キーワード:
稲わら,GHG 排出量,コスト,ライフサイクルアセスメント(LCA),GHG 削減ポテンシャル